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オープンハウス見学会レポート3

今回、住宅購入を考えている、

また実際住宅購入の経験のある3名の奥様に実際に

イーストリーフの物件を見ていただきました。それぞれの目線からの、

忌憚ないご意見をうかがいます。

オープンハウス見学会レポート(2)からつづく

家の外と中をひととおり見てもらったところで、

今度は基礎工事を見学していただきました。

当社の現場スタッフの大工も加わり、お話しを伺います。

 

木材と基礎

──うちの代表はもともと大工なんです。

そのため木材にとてもこだわっていて、

基本的には無垢の木を使うようにしてるんです。無垢というのは

一本の木ということなんですが。かといって強度の問題もありますので、

ちゃんと自社で設計、構造計算、確認申請を出して、

数字を計算しています。数字的に強度が弱い部分に関しては

集成材といって木材を接着剤で貼りあわせたものを使っています。

ちょうどあの梁の部分とかがそうなんですが、

その方が強度があると言われています。ただもちろん、

数字上は強いんですけど、木材を糊で貼りつけているから、

その糊がはがれたらどうなるのって心配もあったりして、

集成材自体のまだ歴史が浅いので…

 

大工「いや、集成材の歴史自体は意外と古い。ヒノキの柱でも、

ヒノキの皮を周りに貼って、無垢に見せたりしたんだよ。

その頃からあるから集成材自体は本当は古くからある。

今、強度が良くなったのは、集成材を貼る糊が良くなったからだね」

Tさん「普通、梁ってああやって貼りあわせることはないんですか」

大工「あるよ。大きい梁になればなるほど使う」

Tさん「そうですか」

大工「一本の無垢の木だと、木が暴れるからね」

Kさん「木が暴れる?」

──木が暴れるっていうのは、木材が縮んだり膨らんだりして変形することです。

大工「要するに、米松(べいまつ)っていっていう外国の木材だから。

昔は目のつまった、日本のえぞ松を使ってたんだけど、

それだとどうしても値段が高いわけね」

Tさん「あの、この基礎の状態で、お客さんにご案内したりとかは、
通常してるんですか」

──見に来たい人はどの時点で見に来ても大丈夫なんです。

サンプルルームもありますので、いつでも建物の仕様を確認していただけます。

Tさん「そうなんですか?」

──でもこの状態だとお客様はほとんど見に来ませんね。

Tさん「でも、このくらいの状態だったら例えば、
今から配線変えて欲しいとか、電気を変えて欲しいとか、
まだ対応できますか?」

──大丈夫です。まだこのくらいなら、全然大丈夫です。

Tさん「どのくらいの時期まで、大丈夫なんですか」

──骨組みが完成する前までくらいですかね。

Tさん「私が建てたときは電気がいつまでどこまで変更できますかとか、
すごい聞いちゃった」

Oさん「電気ね、そうだよね」

Tさん「やっぱり木のこととかって、私たち素人だとよくわからないよね」

──こういったかんじで普段、大工さんとお話する機会ってないですよね。

Tさん「ないですよねえ」

──ここの大工はみんな当社の社員なので、お客様と直接話ができるんです。

Tさん「それ、すごい安心ですよね、こうやって色々話していただけると」

Oさん「作った人の顔が見えるのが一番いい」

──そうですね。あと木材とかも、すべて検査に合格したものを使用してますので。

Oさん「意外にその木材一つ一つが検査に合格したとか、聞かないとわかんないよね」

──MIZDAS(ミズダス)っていう、木材乾燥工程管理システムを採用してまして。

大工「要するにMIZDAS(ミズダス)じゃないと、

芯持ち柱材とかっていって、木材に芯があるから、そうすると後で割れるの。

割れやすくなる。昔の木は目がつまってたから、

割れはそんなに来ないんだけどね。昔は60年に一本採ってたの。

でも今は30年に一本だから。そのぶんコシも油もなくなっちゃう。

それを使っちゃうと割れちゃうんだよ。でもMIZDAS(ミズダス)だと、

機械で乾燥させてるからあんまり暴れがないんだよね」

Oさん「この15パーセントっていう数字は何ですか」

──これは木の中に含まれてる水分の割合です。

15パーセント以下がいいって言われています。これ以上あるとやはり、

水が多いから、例えば冬場乾燥しちゃって、

木が痩せちゃったりするので。そうすると貼り付けていたボードとか

クロスも一緒に引っ張られて割れちゃったり、ということもあり得るんです。

Tさん「思ったんだけど、男の人ってこの基礎状態の方が、
ここからどう作っていくのか想像を広げられていいのかな。
女の人って完成した状態じゃないとなかなかイメージわかないけど」

Oさん「ものづくりが好きな人だと、こういう状態見るのが楽しいかも。
あと、木の匂いっていいね」

Tさん「うん、いいよね。私も大好き」

──あとは、筋交いの部分ですね。

Kさん「それってもうこの時点でもう出来ている状況なんですか、
その耐震とか」

──そうですね。もう入ってます。

Oさん「これ、筋交い多いよね。やっぱり筋交いの位置をちゃんとしないと」

大工「筋交いに使ってる金物も耐震性のものだからね」

Kさん「へえ、やっぱりそういうのあるんですね」

大工「こういうのが、検査の対象だから」

Tさん「それって大震災以降変わったとかってことですか」

大工「そうそう、阪神のね。あれから変わった」

──筋交いが入ってない部分については、このボードを外から貼って

補強するんですが、特徴的な釘で、N50っていう釘なんですけど、

釘に接着剤が塗装された釘を使っていて、横の揺れにも強くなってます。

Tさん「え、じゃあ地震が来て横揺れがくると、釘が外れちゃうんですか?」

──釘が外れるってことはないですね。

大工「外れはしないけど、木造の強いところは、揺れてももとに戻るってこと」

Kさん「なるほど~」

大工「これをガッチリしすぎちゃうと、

衝撃がガクンと来た時にひび割れたらもとに戻らないわけだよ。

コンクリートとかだとね」

Kさん「揺れる家の方がいいって言いますよね」

大工「スカイツリーなんかは五重塔を真似したわけだよね。

大黒柱が一本あったら、一階の屋根と二階の屋根は違う方向に動くわけよ。

あれは動くように遊びを作ってあるの。だから家っていうのは遊びがないとダメ」

──それと、ここなんですけど基礎と土台の間に空気が流れるように

パッキンをかましてるんですね。それで表側は全面が網状になっているので、

すき間から空気が流れるから湿気が木材に入らないんです。

乾燥した状態を保てるとシロアリも入らないので。

でも単にすき間をあけちゃうとそこからネズミが入ってきてしまうから、

みんなこういうメッシュ状になっているんです。

Tさん「ああ、そういうことなんですか」

──通気性もあって、なおかつネズミが入りにくいしくみになっていて。

Kさん「知らない工夫がいっぱいあるんだね。言われないとわかんないよね」

Oさん「言われないと、考えもしないよね」

──他に何か、大工さんに質問とか、聞いておきたいこととかありますか。

Tさん「家って夏と冬とどっちに建てるといいとかありますか」

大工「やっぱり乾燥してる時の方が木の暴れが少なくていい」

Tさん「じゃあ冬の方が、ベターってことですよね」

大工「でも今の木材だと、そんなに影響ないけどね」

──うちが売りにしてるのは大工さんなんです。

こうやって顔を見て一緒に喋れるってことで、

わからないことがあれば大工さんに

直接聞けるっていうのは一番大きいですからね。

こういった基礎工事の所なんかは普通の会社だと一般の人は

入れないようにしてるんです、危険だからといって。

Oさん「でも大工さんが、この会社の人っていうのは、
安心だし、あまりないですよね」

──そうですね、現場監督だけ社員で後は外注っていうとこが多いですね。

Oさん「じゃあ、あのもう一つ聞いていいですか。
いつもやる作業だけど、毎回すごく気を使うところとかありますか」

大工「毎日、気ぃ使ってるからね。材木は木だから。木使ってるね(笑)」

Oさん「あははは、オチがついちゃった(笑)」

ご協力いただいた3名の奥様方、ありがとうございました。

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