所有権がない中国の不動産
こんにちは!
いつもHPをご覧頂きありがとうございます!
今回は中国の不動産事情についてご紹介していこうと思います!
所有権は国家が所有している
中国では、個人で土地を所有することはできません。
土地のすべてを政府(国家)または、農民が集団で所有しており、
国民が購入しているのは建物とその土地の「使用権」のみとなるのです。
農民が集団で所有している土地は、農村組織が農民に対して、
最高30年を目安に林業や農業などの仕事を委託するという仕組みになります。
国民が購入できるのはあくまで「使用権」ということになるため
所有権を持っている国家が「やっぱり貸すのやめる!」と言ってしまえば
その時点で使用権はそれまでとなってしまいます。
土地の使用権の期間は?
居住用(普通住宅)の土地使用権は ”最高70年” となります。
これは1990年5月19日 国務院令第55号
「中華人民共和国都市国有土地使用権出譲及び転譲暫定施工条例」の
第12条(土地使用権出譲の最高年限)に記載されております。
| 第十二条 土地使用権出譲の最高年限は下記の用途によって確定する。
(一)居住用地 70年。 (二)工業用地 50年。 (三)教育、科学、文化、衛生、体育用地 50年。 (四)商業、観光、娯楽用地 40年。 (六)綜合又はその他用地 50年。 |
土地・不動産の登記
中国では2015年3月~不動産登記暫行条例が実施され統一登記制となったそうです。
国務院国土資源主管部門が全国不動産時業務を指導・監督して、県級以上の人民政府の不動産登記機構で
登記が行われているらしいです。
登記簿の内容としては
| ・不動産の位置、住所、空間区分、面積、用途等の自然状況
・不動産の権利の主体、類型、内容、出所、期限、権利変更等の権利帰属状況 ・不動産権利に関連する制限、注意事項 ・その他関連事項 |
期限到来後はどうなるの?
使用権を取得してから、70年経過した場合でも公共の用に供さない限り更新は可能♪
更新料のようなものを支払うことで永続的に所有できることになります。
この権利は、譲渡などで民間人や民間企業へ取得させることが出来るそうです!
まとめ
今回は、日本ではなくすぐ近くの中国の不動産関連についてご紹介してみました。
やはり、大きく異なるのは個人で土地を所有できないという所ですね。
中国ではそもそもの土地の所有者が国家であり、あくまで鳥を使用する権利を買えるという所が
日本にはない大きな違いですね。
日本にはない制度で初めて知ったときはとてもびっくりしましたが
世界にはこのような決まりもあるんだな~とも知れて面白かったです。
また、他の国の不動産事情で気になる内容がありましたら
更新しようとおもいます!
また次回の更新で!
