住宅用火災警報器の交換目安は?
火災警報器の寿命
自宅の天井や壁にある火災警報器の寿命があるのは皆さん知っていますか?
新築住宅を対象に東京都で2004年10月から、東京都以外では2006年6月から義務化されている住宅用火災警報器。
現在は全国すべての住宅で設置が義務化されています。
火災の煙や熱に反応して大きな音で鳴動し、住民に素早く異常を知らせることで火災による被害を軽減する大きな役割があります。
大切な家族の命を守ってくれるのと同時に、古くなると電子部品の寿命や電池切れなどが発生し、火災を感知しなくなるという危険がございます!
警報機の効果
平成30年度消防庁予防課の報道発表資料によると、平成27年から平成29年までの3年間、失火を原因とした住宅火災について住警器の設置効果を分析したところ、住警器の設置には大
きな効果があることがわかっています。
死者数、焼損床面積および損害額を見ると、住警器を設置している場合は、設置していない場合に比べ、死者の発生は4割減、焼損床面積と損害額は約5割減していることがわかりました。
交換の合図
そんな火災警報器ですが、総務省消防庁調査で約1%、国民生活センター調査で約10%の世帯で電池切れや故障が確認されています。
火災警報器の電池切れや故障には合図があります。「ピッ」と鳴ったら電池切れ、「ピッピッピッ」と繰り返す場合は故障です。
この合図を聞き逃がしたり止めたままにしたりすると、火災を感知できない危険な「空白期間」になってしまいます。
多くの住宅で、この合図が鳴り出す時期にさしかかっています。そして、交換の目安は設置から10年です。
「空白期間」を生み出さないためにも、ブザー音が鳴り出す前に交換するようにしましょう。
設置時期については、設置時に記入した「設置年月」、または本体に記載されている「製造年」を確認してください。
また、住警器のボタンを押すか、あるいは紐を引いてみることにより、正確に作動するかを確認できます。(取扱説明書に記載あり)
家族の命を守ってくれる火災警報器。皆さんのお宅にある火災警報器も、危険な「空白期間」に陥らないよう、電池切れや故障の合図をしっかりと把握しておきましょう。